プロジェクトでカスタム ドメインを使用する場合は、メール確認、アドレス変更、パスワードの再設定フローなどの認証イベントに関して送信されるメールでもカスタム ドメインを使用することを検討してください。メールの From
フィールドとアクション リンクでカスタム ドメインを使用するようにプロジェクトを構成できます。
認証メールにカスタム ドメインを構成すると、ウェブアドレスとユーザー管理メールのドメインが同じになります。
この設定は、大まかに次の 2 つのステップからなります。
- Firebase コンソールで、メール テンプレートにドメインを追加します。
- ドメイン登録事業者に DNS レコードを追加して、ドメインの所有権を確認します。
メール テンプレートにドメインを追加する
Firebase コンソールで、[Authentication] セクションの [テンプレート] ページを開きます。
メール テンプレートごとに、次の操作を行います。
- 編集アイコン( )をクリックします。
- [ドメインをカスタマイズ] をクリックします。
- 使用するドメインを入力します。
ドメイン登録事業者に追加する DNS レコードの表が表示されるので、ドメインの所有者であることを確認します。
ドメインを検証する
Firebase コンソールで指定した TXT レコードと CNAME DNS レコードを追加または更新します。そのための手順は、登録事業者によって異なります。
特定のドメインに対して設定できる v=spf1...
TXT レコードは 1 つだけです。複数のメールアドレスを指定する必要がある場合は、1 つのレコードにまとめることができます。
ドメインの所有権の確認手続きには、最長で 24 時間ほどかかることがあります。確認手続きが終了すると、Firebase コンソールの [Templates] ページに緑色で「確認が完了しました」というメッセージが表示されます。[カスタム ドメインを適用] ボタンをクリックして変更を反映します。
マルチテナント プロジェクト
Firebase Authentication with Identity Platform にアップグレードしてマルチテナンシーを有効にした場合は、テナント メタデータを更新して、テナントがカスタム ドメイン、メール テンプレート、カスタム SMTP 設定を継承できるようにする必要があります。そうしないと、カスタム ドメインの検証と適用が成功しても、ユーザーは依然としてデフォルト ドメインからメールを受信します。
マルチテナンシーが有効かどうかを確認するには、Auth メール メッセージに含まれる URL を調べます。URL に tenant
パラメータが含まれている場合は、プロジェクトのテナント メタデータを更新する必要があります。
これを行うには、次のコマンドを実行します。
curl -X PATCH -d "{'inheritance':{'emailSendingConfig': true}}" \
-H "X-Goog-User-Project: PROJECT_ID" \
-H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
-H 'Content-Type:application/json' \
https://identitytoolkit.googleapis.com/v2/projects/PROJECT_ID/tenants/TENANT_ID?updateMask=inheritance.emailSendingConfig