Firebase Hosting とは
Firebase Hosting は、静的コンテンツと動的コンテンツ、およびマイクロサービス向けのフルマネージド ホスティング サービスです。このサービスは、SSD ストレージとグローバル CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を基盤としています。Firebase Hosting には構成不要の SSL が組み込まれているため、コンテンツを常に安全に配信できます。
ホストの対象
単一ページ型ウェブアプリ、マーケティング ウェブサイト、静的アセットと動的アセットのホスト
Firebase Hosting 独自の最適化機能を使用して、単一ページ型ウェブアプリや静的ウェブサイトを提供できます。静的アセット(HTML、CSS、JavaScript、フォントなど)の配信には、Google の SSD バックエンド ストレージと、世界中の主要な地域にエッジ ロケーションを持つグローバル CDN が利用されます。グローバル CDN では動的コンテンツをキャッシュに保存することもできます。さらに、Firebase によってホストされるすべてのサイトには SSL 証明書が無料で提供されるため、コンテンツを常に安全に配信できます。
マイクロサービス、API、フォームの構築とホスト
Firebase Hosting を Cloud Functions と組み合わせることで、Express.js フレームワークを使用したマイクロサービスを構築できます。この組み合わせにより、Firebase 上でマイクロサービスと API をホストできます。また、Cloud Firestore との緊密な統合機能を使用して、リアルタイムでデータを更新できるフォームとウェブアプリを構築できます。
カスタム ドメイン(またはサブドメイン)の追加
Firebase Hosting では自動的に Firebase のサブドメインが与えられますが、カスタム ドメイン(example.com
や myrealtimeapp.example.com
など)からコンテンツを提供することもできます。Firebase Hosting は、ドメインごとに SSL 証明書をプロビジョニングし、グローバル CDN 経由でコンテンツを提供します。
本番環境ワークフローを設定する
公開サイトにデプロイする前に、変更内容を確認およびテストすることをおすすめします。Firebase Hosting では、変更をローカルで確認およびテストし、エミュレートしたバックエンド プロジェクトのリソースとやり取りできます。同僚に変更を確認してテストしてもらう必要がある場合は、サイトの共有可能で一時的なプレビュー URL を Hosting で作成できます。pull リクエストからデプロイできるように GitHub の統合もサポートされています。
ローカルでのテスト、変更のプレビュー、デプロイの詳細をご覧ください。
すべてのサイトを 1 か所にまとめる
Firebase Hosting は、1 つの Firebase プロジェクトで複数のサイトをサポートしています。各サイトは、コンテンツの独自のコレクションをホストし、独自のホスティング構成を持ちます。また、各サイトには 1 つ以上のドメインを関連付けることができます。各サイトはすべて同じ Firebase プロジェクト内に存在するため、すべてのサイトはプロジェクトの他の Firebase リソースにアクセスできます。
1 つの Firebase プロジェクト内で複数のサイトを保持することによって、関連サイトを 1 か所にまとめることができます(単一ページのアプリ、ブログ、マーケティング ウェブサイトなど)。
サイトのウェブ リクエストログの表示、検索、フィルタリング
Firebase プロジェクトを Cloud Logging にリンクすると、各 Hosting サイトのウェブ リクエストログを表示、検索、フィルタできます。これらのログは Firebase によって自動的に提供される CDN から取得されるため、サイトへのすべてのリクエストと関連するリクエスト データが記録されます。
Cloud Logging ログでは次のようなことができます。
サイトについて理解を深める - サイトへのアクセスの場所と時間、サイトのレスポンス ステータス、エンドユーザー リクエストのレイテンシなどを把握できます。
クエリを使用してログをフィルタする - 自動的に収集されるデータを利用して、各リクエストまたはサイトに関連付けられたデータのフィルタリングとプロットを行います。
ログベースの指標を使用する - 事前定義されたシステム指標またはユーザー定義の指標から Cloud Monitoring のグラフとアラート ポリシーを作成します。
他の Google Cloud ツールにログをエクスポートする - 他のツール(BigQuery やデータポータルなど)でログデータを使用して、より強力な分析や相関付けを行います。
詳細については、Cloud Logging と Hosting のインテグレーション ページをご覧ください。
Cloud Build による継続的デプロイの自動化
Firebase Hosting は Cloud Build と提携して、静的コンテンツ、動的コンテンツ、マイクロサービスの継続的デプロイのワークフローを自動化するための DevOps 対応ソリューションを提供しています。
これらのツールを構成した後は、コードを git リポジトリにチェックインするだけで、ウェブアプリを Firebase Hosting にデプロイできます。
Next.js や Angular Universal などで開発されたフルスタック ウェブアプリの継続的デプロイに関心をお持ちの方は、Firebase App Hosting のプレビューをご覧ください。App Hosting では、手動構成の必要なしに、Cloud Build と Cloud Run を使用して GitHub リポジトリから自動的にロールアウトできます。
高度なカスタマイズ
エラーページ - ウェブアプリからカスタマイズされた 404 ページを返します。
リライト - サービスを提供するエンドポイントや提供するトラフィックをカスタマイズすることや、複数の URL から同じコンテンツを表示することができます。
ローカライズされたコンテンツ - ユーザーの言語設定や国に合わせてカスタマイズされたコンテンツを提供します。
ヘッダー - Cookie にアクセスしたい場合に、カスタム ヘッダーを使用できます。
キャッシュと CDN の動作 - カスタム ヘッダーを使用して、CDN 全体でウェブアプリをキャッシュに保存する方法を制御します。
アクセスの制限とウェブアプリの DDoS 攻撃への防御
Express.js ミドルウェアの機能を使用してカスタムのロジックを構築し、マイクロサービス、API、その他の HTTPS エンドポイントを提供できます。たとえば、ほんの数行のコードで、一般的な Node.js ミドルウェア サービスを統合して、IP によるアクセス管理やサービス拒否(DDoS)攻撃からの保護など、追加のセキュリティ層を構築できます。
さまざまなウェブベース IDE から Firebase へのデプロイ
Firebase Hosting はさまざまなウェブベース IDE と統合されており、StackBlitz と Glitch の 2 つのウェブベース IDE から Firebase Hosting に直接デプロイできます。
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これらの IDE により Firebase アプリの作成が自動的に検出され、デベロッパーは IDE を離れることなく、ボタンをクリックするだけで Firebase Hosting にデプロイできます。
他の Firebase サービスとの統合の構築
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Firebase Hosting は、 Cloud Functions、 Authentication、 Realtime Database、 Cloud Firestore、 Cloud Messaging などの Firebase サービスとすぐに連携できます。これらの補完的な Firebase サービスを使用して、強力なマイクロサービスとウェブアプリを構築できます。
ホスティングがこれらの Firebase サービスとどのようにHosting連動するかを確認するには、Google の FriendlyChat ウェブ Codelab をお試しください。
REST API と Node.js モジュールを使用したカスタムのデプロイ ワークフローの作成
Firebase Hosting では上級デベロッパー向けに REST API がサポートされており、JavaScript アプリを使用してデプロイするなどのカスタム ワークフローを構築できます。
Node.js アプリにインポートして高度な機能を構築できる Node.js モジュールも用意されています。