メールリンク認証は以前 Firebase Dynamic Links に依存していましたが、これは 2025 年 8 月 25 日に廃止されます。Firebase Authentication iOS SDK バージョン 11.8.0 以降では、代替ソリューションを公開しています。アプリで Firebase Dynamic Links を使用している場合は、アプリを新しい Firebase Hosting ベースのシステムに移行する必要があります。
関連付けられた Firebase Dynamic Links ドメインを Firebase Hosting ドメインに移行する
今後、Firebase Authentication は Firebase Dynamic Links ドメインではなく、プロジェクトの Firebase Hosting デフォルト ドメインを使用して、モバイルアプリのメールリンクやその他のアウトオブバンド リンク アクションのリンクを作成します。つまり、このデフォルト ドメインをモバイルアプリへのメール認証リンクの関連ドメインとして使用するようにアプリを更新する必要があります。
Apple プラットフォームでメールリンクを使用して Firebase 認証を行うの手順に沿って、自動的にプロビジョニングされる新しい Firebase Hosting デフォルト ドメインを使用するようにアプリを更新できます。
次の手順に沿って、新しいドメインからのリンクを処理し、Firebase Hosting ドメインを使用してモバイルアプリ リンクを生成するように Firebase Authentication に指示します。
カスタム Firebase Hosting ドメインやカスタム Firebase Dynamic Links ドメインを引き続き使用して、新しい関連ドメインとして設定する場合は、モバイルリンクをカスタマイズするの手順を、使用するドメインに合わせて調整します。
Firebase Hosting ドメインをアプリに関連付けられたドメインにリンクします。
選択したドメインをアプリリンクの関連ドメインとして構成する必要があります。アプリで利用資格を設定するには、Xcode でターゲットの [Signing & Capabilities] タブを開き、前の手順で作成した Firebase Hosting ドメインを [Associated Domains] 機能に追加します。デフォルトの Firebase Hosting ドメインを使用している場合は、
になります。applinks:PROJECT_ID.firebaseapp.com
詳しくは、Apple のドキュメント サイトで関連付けられたドメインのサポートをご覧ください。
関連するドメイン ファイルがすべての Firebase Hosting ドメインにデプロイされています。アクセスするには、
PROJECT_ID.firebaseapp.com/.well-known/apple-app-site-association
に移動します。この AASA ファイルは上書きできます。詳細については、ユニバーサル リンクの構成ファイルを作成してホストするをご覧ください。新しいリンクを使用するようにプロジェクトを構成します。
新しいドメインのリンクを処理する準備ができたら、Firebase Admin SDK を使用してメールリンクの生成方法を更新し、新しい Firebase Hosting ドメインを使用してリンクの生成を開始するようバックエンドに指示します。
const updateRequest = { mobileLinksConfig: { domain: 'HOSTING_DOMAIN' } } const updateProjectConfig = () => { projectConfigManager.updateProjectConfig(updateRequest) .then((response) => { // updated project config }).catch((error) => { console.log('Error updating the project:', error); }); }
メールリンクを送信して利用します。
前回と同様に、メール ログイン リンクを送信します。エンドユーザーがリンクをクリックすると、アプリがインストールされている場合はアプリにリダイレクトされ、ログインが完了します。
モバイルリンクをカスタマイズする
カスタム Firebase Hosting ドメインを使用するか、カスタム Firebase Dynamic Links ドメインを再利用して、新しいモバイルリンク ドメインにすることができます。
カスタム Firebase Hosting ドメインを使用する
- Firebase Hosting ガイドに沿ってカスタム ドメインを設定します。
- カスタム ドメインをアプリに関連付けられたドメインにリンクします。
- カスタム ドメインを
linkDomain
として更新したActionCodeSettings
オブジェクトを使用して、ユーザーのメールアドレスに認証リンクを送信します。
カスタム Firebase Dynamic Links ドメインを再利用する
- カスタム ドメインとして Firebase Dynamic Links ドメインを再利用できます。ただし、Firebase Dynamic Links 機能はサポートされなくなります(たとえば、アプリがデバイスにインストールされていない場合、ユーザーをアプリストアにリダイレクトすることはできません)。
- カスタム ドメインを
linkDomain
として更新したActionCodeSettings
オブジェクトを使用して、ユーザーのメールアドレスに認証リンクを送信します。