Firebase 向け Google アナリティクスは、アプリの使用状況や動作に関するデータを収集します。この SDK は主に次の 2 種類の情報をロギングします。
- イベント: ユーザーの操作、システム イベント、エラーなど、アプリで起こっていること。
- ユーザー プロパティ: 言語や地域など、ユーザー層を示す属性。自由に定義できます。
アナリティクスは、一部のイベントとユーザー プロパティのログを自動的に記録します。これらのログ記録を有効にするためのコードを追加する必要はありません。
前提条件
- Firebase を iOS プロジェクトに追加します。
- (推奨)AdSupport フレームワークをプロジェクトに追加して、対象端末、キャンペーン アトリビューションなどの追加機能を有効にします。
アプリにアナリティクスを追加する
- podfile に Firebase の依存関係を追加します。
pod 'Firebase/Core'
pod install
を実行して、作成された.xcworkspace
ファイルを開きます。UIApplicationDelegate
で Firebase モジュールをインポートします。Swift
import Firebase
Objective-C
@import Firebase;
FirebaseApp
共有インスタンスを構成します。通常は、アプリケーションのapplication:didFinishLaunchingWithOptions:
メソッドで行います。Swift
// Use Firebase library to configure APIs FirebaseApp.configure()
Objective-C
// Use Firebase library to configure APIs [FIRApp configure];
イベントをロギングする
FirebaseApp
インスタンスを構成すると、logEventWithName()
メソッドを使ってイベントをログに記録できるようになります。事前定義されたイベントとパラメータはヘッダー ファイルの FIREventNames.h
と FIRParameterNames.h
で調べることができます。
次の例は、推奨イベントの kFIREventSelectContent
を記録して、ユーザーがアプリで特定の要素をクリックしたかどうかがわかるようにする方法を示したものです。
Swift
Analytics.logEvent(AnalyticsEventSelectContent, parameters: [ AnalyticsParameterItemID: "id-\(title!)", AnalyticsParameterItemName: title!, AnalyticsParameterContentType: "cont" ])
Objective-C
[FIRAnalytics logEventWithName:kFIREventSelectContent parameters:@{ kFIRParameterItemID:[NSString stringWithFormat:@"id-%@", self.title], kFIRParameterItemName:self.title, kFIRParameterContentType:@"image" }];
Xcode デバッグ コンソールでイベントを表示するには、次のようにしてアナリティクス デバッグを有効にします。
- Xcode で [Product] > [Scheme] > [Edit scheme] の順に選択します。
- 左側のメニューから [Run] を選択します。
- [Arguments] タブを選択します。
- [Arguments Passed On Launch] セクションで
-FIRAnalyticsDebugEnabled
を追加します。
次のステップ
- Firebase コンソールで表示されるデータが定期的に更新されることを確認する
- イベントやユーザー プロパティのガイドを読む