Firebase コンソールでメッセージのスタイル、ターゲット、スケジュールを変更することで、効果的な方法でユーザーに働きかけることができます。Firebase In-App Messaging には、テスト用のメッセージ テンプレートが用意されています。このテンプレートは自由にカスタマイズできます。
メッセージ UI をカスタマイズする
魅力的でわかりやすいユーザー インターフェースを作成するためのテンプレートが用意されています。このテンプレートを使用して、メッセージのスタイルを設定できます。利用可能なテンプレートは次のとおりです。
メッセージ テンプレート | 説明 |
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カード |
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モーダル |
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画像のみ |
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バナー |
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画像のみのメッセージ テンプレートの場合、デザインしたメッセージをアップロードして、次のことを行うことができます。
- アプリの見た目やブランディングに合わせて、正確な色、フォント、書式を設定する。
- テーマに沿ったプロモーションを提供する。たとえば、ハロウィーンのキャンペーン メッセージの場合は、怖さを感じるカスタム フォントと背景パターンを使用します。ユーザーが画面に表示される情報量を調整できるように、メッセージ全体をクリック可能な状態にします。
さらにカスタマイズが必要な場合は、コードを作成して Firebase メッセージ テンプレートの表示を変更します。
特定のユーザーをターゲットにする
キャンペーンごとに、ユーザーの行動、言語、エンゲージメントなどに合わせて特定のオーディエンスにのみメッセージを送信できます。
カード メッセージと Firebase Dynamic Links を組み合わせて、メッセージのターゲットを次のように構成します。
- 前回のアプリ エンゲージメントが 1〜7 日のユーザーを引き留めるためターゲットに設定する。アプリに関心のあるユーザーにアプリの評価を尋ねます。その回答に応じて、フィードバックのレビューや送信ができるように Google Play へのディープリンクを使用します。
- ユーザーがアカウントに登録することなく、ソーシャル メディアアプリを利用できるようにする。アプリの初回起動から 2 日以上経過しているユーザーを認証メッセージのターゲットに設定します。
コンテキスト トリガーを使用してメッセージをスケジューリングする
メッセージは、ユーザーがアプリを使用している間のみ表示され、特定のイベントによってトリガーされます。これにより、関連のあるユーザーとコンテキストでのみメッセージを表示できます。ハイスコアを更新中のユーザーや重要な購入を行っているユーザーの邪魔にならないようにしましょう。
たとえば、バナー メッセージのスケジュールは次のように構成します。
level_up
イベントをトリガーとして設定し、ユーザーがゲームアプリのレベルをクリアするたびに祝福のメッセージを表示する。
次のように、バナー メッセージにデバイスごとの頻度制限を設定することで、迷惑メールの判定を避けることができます。
- 15 日に 1 件の割合でメッセージを送信するように設定し、ユーザーにアプリの更新を促します。ユーザーがクリックするだけで承諾できるようにします。また、上にスワイプするだけで消去できるようにします。
アプリのパフォーマンスを追跡する
Firebase In-App Messaging を Google アナリティクスと組み合わせることで、ユーザーの好みやアプリの満足度について詳しい情報を得ることができます。
アナリティクス イベントをコンバージョンとして有効にし、ユーザーのメッセージ操作をトラッキングします。例:
- モーダル テンプレートを使用して、割引対象アイテムに操作ボタンを設定し、プロモーション メッセージを送信します。Firebase では、メッセージを受信したユーザーの数、クリックしたユーザーの数、e コマースの購入などが完了コンバージョンのイベント数を確認できます。
コールバックを使用して、ユーザーに合わせてカスタマイズされたエクスペリエンスを作成します。
- 利用規約の更新など、文字数の多い重要なテキスト メッセージには、ダイアログの向きを変更できるモーダル テンプレートを使用します。利用規約に同意したユーザーを追跡し、コールバックを使用してアナリティクスのユーザーリストにユーザーを追加します。