Android と Firebase のトラブルシューティングとよくある質問

このページでは、Firebase の使用時に発生する可能性のある Android 固有の問題に関するヒントとトラブルシューティングについて説明します。

その他の課題がある場合や、該当する問題が以下で見つからない場合は、メインの Firebase のよくある質問で、Firebase 全体またはプロダクト固有のよくある質問をご覧ください。

報告された問題とトラブルシューティングの最新リストについては、Firebase Android SDK GitHub リポジトリをご確認ください。Firebase Android SDK 関連の問題が見つかった場合は、このリポジトリにご報告ください。

Android アプリを Firebase プロジェクトに追加するときに SHA-1 を提供する必要はありますか？

注: SHA-1 情報は、Firebase Authentication（Google ログインまたは電話番号ログインを使用する場合）と Firebase Dynamic Links で必要になります。こうした機能を使用しない場合、SHA-1 は不要です。

「このパッケージ名と SHA-1 の組み合わせを持つ OAuth2 クライアントは、別のプロジェクトにすでに存在します」というエラーが出た場合、どのように対処したらよいですか？

このエラーは、指定したパッケージ名と SHA-1 を持つ OAuth 2.0 クライアント ID が別の Firebase または Google Cloud プロジェクトに含まれている場合に発生します。このエラーの解決方法をご覧ください。

Android プロジェクトに Firebase を追加すると、見つからなかったことを示すエラーが表示されます。

このエラーは通常、アプリで Google の Maven リポジトリへの参照が 1 つ以上存在していないことを意味します。Gradle 構成ファイルに Google の Maven リポジトリ（google()）が組み込まれていることを確認してください。

• プロジェクトで plugins 構文を使用している場合は、settings.gradle.kts ファイルまたは settings.gradle ファイルの plugins セクションに含めます。
• プロジェクトで buildscript 構文を使用している場合は、プロジェクト レベルの build.gradle.kts ファイルまたは build.gradle ファイルの buildscript セクションと allprojects セクションの両方に含めます。

Firebase SDK を Android プロジェクトに追加すると、invoke-custom のサポートと脱糖の有効化に関するエラーが発生します。

2021 年 5 月（Firebase BoM v28.0.0）、すべての Android ライブラリで Firebase の脱糖が無効になりました（リリースノートをご覧ください）。

この変更により、Android Gradle プラグイン（AGP）v4.2 以前を使用する Gradle ビルドでは、Java 8 サポートを有効にする必要があります。そうしないと、Firebase SDK を追加した際に Android プロジェクトで次のビルドエラーが発生します。

D8: Invoke-customs are only supported starting with Android O (--min-api 26)
Caused by: com.android.builder.dexing.DexArchiveBuilderException: Error while dexing.
The dependency contains Java 8 bytecode. Please enable desugaring by adding the following to build.gradle
android {
    compileOptions {
        sourceCompatibility 1.8
        targetCompatibility 1.8
    }
}
See https://developer.android.com/studio/write/java8-support.html for details.
Alternatively, increase the minSdkVersion to 26 or above.

このビルドエラーを修正するには、次の 2 つの方法があります。

• エラー メッセージに示されている compileOptions をアプリレベルの build.gradle.kts ファイルまたは build.gradle ファイルに追加します。
• Android プロジェクトの minSdkVersion を 26 以上に設定します。

アプリをリリースした後、Google ログインでエラー「12500:」が表示されます。どうすればよいですか？

このエラーには 2 つの理由が考えられます。サポート メールアドレスを提供していなかった、または SHA 鍵がなかったことです。このエラーを修正するには、以下の条件をすべて満たすようにしてください。

• Firebase コンソールのプロジェクトの全般設定でサポート メールアドレスを追加している。
• Firebase コンソールで、リリース / 本番環境用のキーストアの SHA-1 証明書のフィンガープリントを Firebase Android アプリに追加している（ [プロジェクトの設定] に移動し、下にスクロールして [マイアプリ] を表示し、Android アプリを選択）。
• Firebase コンソールで、Google Play Console の SHA-1 証明書のフィンガープリントを Firebase Android アプリに追加している（ [プロジェクトの設定] に移動し、下にスクロールして [マイアプリ] を表示し、Android アプリを選択）。

buildscript 構文を使用して Firebase プラグインを Android プロジェクトに追加するにはどうすればよいですか？

ヒント: Android Studio でコード補完の実行が可能となり、その他の役立つ推奨事項を得られますので、buildscript から plugin の構文に移行することを検討してください。

Firebase には、次の Gradle プラグインがあります。

プラグイン名	Maven 座標	最新バージョン	プラグイン ID
Google Play 開発者サービス プラグイン	com.google.gms:google-services	4.3.15	com.google.gms.google-services
App Distribution プラグイン	com.google.firebase:firebase-appdistribution-gradle	4.0.0	com.google.firebase.appdistribution
Crashlytics プラグイン	com.google.firebase:firebase-crashlytics-gradle	2.9.9	com.google.firebase.crashlytics
Performance Monitoring プラグイン	com.google.firebase:perf-plugin	1.4.2	com.google.firebase.firebase-perf

buildscript 構文を引き続き使用する Android プロジェクトに Firebase プラグインを追加する方法は次のとおりです。

1. ルートレベル（プロジェクト レベル）の Gradle ファイル（<project>/build.gradle.kts または <project>/build.gradle）で、Maven 座標を使用して依存関係としてプラグインを追加します。

   Kotlin

   buildscript {
   
       repositories {
         // Make sure that you have the following two repositories
         google()  // Google's Maven repository
         mavenCentral()  // Maven Central repository
       }
   
       dependencies {
         ...
   
         // Add the Maven coordinates and latest version of the plugin
         classpath ("PLUGIN_MAVEN_COORDINATES:PLUGIN_VERSION")
       }
   }
   
   allprojects {
     ...
   
     repositories {
       // Make sure that you have the following two repositories
       google()  // Google's Maven repository
       mavenCentral()  // Maven Central repository
     }
   }
   

   Groovy

   buildscript {
   
       repositories {
         // Make sure that you have the following two repositories
         google()  // Google's Maven repository
         mavenCentral()  // Maven Central repository
       }
   
       dependencies {
         ...
   
         // Add the Maven coordinates and latest version of the plugin
         classpath 'PLUGIN_MAVEN_COORDINATES:PLUGIN_VERSION'
       }
   }
   
   allprojects {
     ...
   
     repositories {
       // Make sure that you have the following two repositories
       google()  // Google's Maven repository
       mavenCentral()  // Maven Central repository
     }
   }
   

2. モジュール（アプリレベル）の Gradle ファイル（通常は <project>/<app-module>/build.gradle.kts または <project>/<app-module>/build.gradle）で、プラグイン ID を使用してプラグインを追加します。

   Kotlin

   plugins {
       id("com.android.application")
   
       // Add the ID of the plugin
       id("FIREBASE_PLUGIN_ID")
       ...
   }
   

   Groovy

   plugins {
       id 'com.android.application'
   
       // Add the ID of the plugin
       id 'FIREBASE_PLUGIN_ID'
       ...
   }