Firebase では、プロジェクトの履歴データを調べたり分析したりするためのツールが Firebase コンソールに用意されています。これらのツールで、アプリの利用状況のさまざまな疑問に対する回答を得られます。とはいえ、自分独自の疑問に対する回答を得るために独自のクエリを作成したい場合もあります。
独自のクエリを作成するには、プロジェクト データを Firebase から BigQuery にエクスポートします。BigQuery を使用すると、BigQuery SQL でデータを分析したり、データをエクスポートして独自のツールで使用したりできます。
Firebase を構成して、次の Firebase プロダクトから BigQuery にデータをエクスポートできます。
必要な権限と推奨されるロール
BigQuery へのデータ エクスポートの設定を表示または管理するには、それに対応するレベルのアクセス権が必要です。
必要な Firebase アクセス権がない場合は、Firebase プロジェクトのオーナーに、Firebase コンソールの IAM 設定を使用して該当するロールを割り当ててもらうよう依頼してください。オーナーの確認や割り当てなど、Firebase プロジェクトへのアクセスについてご不明な点がある場合は、Firebase プロジェクトの権限とアクセスに関するよくある質問をご覧ください。
BigQuery エクスポートを有効にする
Firebase コンソールの [統合] ページに移動します。
BigQuery カードで、[リンク] をクリックします。
画面上の指示に従って BigQuery を有効にします。
Google アナリティクス、Performance Monitoring、Cloud Messaging で BigQuery のエクスポートを有効にすると、次のようになります。
ユーザーがデータセットのリージョンを選択します。データセットの作成後はロケーションを変更できませんが、データセットを別のロケーションにコピーするか、データセットを別のロケーションに手動で移動(再作成)することはできます。詳細については、データセットのロケーションを変更するをご覧ください。
デフォルトでは、プロジェクト内のすべてのアプリが BigQuery にリンクされ、後からプロジェクトに追加するアプリもすべて BigQuery に自動的にリンクされます。データを送信するアプリを管理することもできます。Google アナリティクスの
Google アナリティクス 4 プロパティのウェブデータもすべて自動的にエクスポートされます。Firebase は BigQuery に既存データのコピーをエクスポートします。
Firebase は、Firebase プロジェクトから BigQuery へのデータの毎日の同期を設定します。
BigQuery エクスポートを無効にするには、Firebase コンソールでプロジェクトのリンクを解除します。
データセットのロケーションを変更する
プロダクトで BigQuery エクスポートを有効にしてデータセットを作成した後は、そのデータセットのロケーションを変更できません。ただし、既存のデータセットを別のロケーションの新しいデータセットにコピーすることはできます。
BigQuery データセットのロケーションの詳細については、データセットのロケーションをご覧ください。
データセットのロケーションを変更するプロダクトを選択してください。
料金と BigQuery サンドボックス
Firebase プロジェクトを料金のかからない Spark プランで利用している場合は、Crashlytics、Cloud Messaging、Google アナリティクス、Performance Monitoring を BigQuery サンドボックスにリンクできます。BigQuery サンドボックスを利用することによって、コストをかけずに BigQuery にアクセスできます。BigQuery サンドボックスの機能については、BigQuery サンドボックスの使用をご覧ください。
Firebase プロジェクトを有料プランで利用している場合は、A/B Testing、Crashlytics、Cloud Messaging、Google アナリティクス、Performance Monitoring を BigQuery にリンクできます。BigQuery の使用には通常の BigQuery の料金が適用されますが、料金がかからない制限付きの使用枠も含まれています。