Firebase Apple プラットフォーム SDK の v8.0.0 以降では、Firebase の Swift Package Manager サポートはベータ版を終了し、一般提供となっています。Swift Package Manager を使用する場合は CocoaPods は必要ありません。
Xcode を使用する場合
Swift Package Manager のサポートには、Xcode 12.5 以降が必要です。
CocoaPods ベースのプロジェクトから移行する場合は、
pod deintegrate
を実行して Xcode プロジェクトから CocoaPods を削除します。CocoaPods が生成した.xcworkspace
ファイルは、後で安全に削除できます。プロジェクトに初めて Firebase を追加する場合、この手順は無視してください。Xcode で、[File] > [Swift Packages] > [Add Package Dependency] に移動して、Firebase ライブラリをインストールします。
表示されるプロンプトで、Firebase GitHub リポジトリを選択します。
https://github.com/firebase/firebase-ios-sdk.git
使用する Firebase のバージョンを選択します。新しいプロジェクトの場合は、最新バージョンの Firebase を使用することをおすすめします。
アプリに含める Firebase プロダクトを選択します。
完了すると、Xcode はパッケージの依存関係の解決とバックグラウンドでのダウンロードを開始します。
Package.swift
を使用する場合
Package.swift
マニフェストを使用して Firebase を Swift パッケージに統合するには、Firebase をパッケージの dependencies
配列に追加します。詳細については、Swift Package Manager のドキュメントをご覧ください。
dependencies: [
.package(name: "Firebase",
url: "https://github.com/firebase/firebase-ios-sdk.git",
from: "8.0"),
// ...
],
次に、Firebase プロダクトに依存するすべてのターゲットの dependencies
配列に、依存対象の Firebase プロダクトを追加します。
.target(
name: "MyTargetName",
dependencies: [
.product(name: "FirebaseAuth", package: "Firebase"),
// ...
]
),
プロダクト固有の考慮事項
Firebase プロダクトによっては、正しく機能するために追加の統合手順が必要になることがあります。
Google アナリティクス
Google アナリティクスでは、ターゲットのビルド設定に -ObjC
リンカーフラグを追加する必要があります。
Crashlytics
Crashlytics ではデバッグ シンボルをアップロードする必要があります。
Xcode の実行スクリプトを使用して、ビルド後にデバッグ シンボルを自動的にアップロードできます。この実行スクリプトは次の場所にあります。
${BUILD_DIR%Build/*}/SourcePackages/checkouts/firebase-ios-sdk/Crashlytics/run
シンボルをアップロードするもう 1 つの方法は、upload-symbols
スクリプトを使用することです。このスクリプトをプロジェクト ファイルのサブディレクトリ(scripts/upload-symbols
など)に配置し、実行可能にします。
chmod +x scripts/upload-symbols
このスクリプトを使用して、dSYM ファイルを手動でアップロードできます。このスクリプトの使用上の注意と追加手順を確認するには、パラメータを指定せずに upload-symbols
を実行してください。